医師自身による中医学 Herbal Medicine(漢方)とAcupuncture(鍼灸)

(一社)老人病研究会 東京支部

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書類イメージ第1回 食と健康のスペシャル・アドバイサーKoki-K

クリニックからのご案内


食のスペシャルアドバイサー・Koki-K(日米鍼灸師免許保持)が新たに参画します。
短かい文のユニークなコメントを連載する予定です。Koki-Kはさらに
食の総合コンサルテーションと鍼灸治療の往診サービスを実施いたします。ご要望の方は
遠隔診療の予備質問に回答し送付願います。(詳細は事務にお問い合わせください。)

食と健康について

私たちの健康と食事は切っても切れない関係です。私がこの言葉を意識するようになったのは、アメリカへ行ってからです。それまでは何でも好きなものを好きな時に食べるといった感じでした。ひどい時はチョコレートしか食べなかったり、一日中ケーキを食べたり、夜中に揚げ物を大量に食べ、その後すぐ就寝するというような生活をしていました。食生活が乱れている頃の私は、体重は増え、常に偏頭痛、腕のしびれ、腰痛、便秘、下痢、ガスがたまる、疲労感、鼻や口からの出血、皮膚のかゆみ、フケ、高血圧など様々な症状がありました。このような症状が続き、なかなか良くならないことに不安を感じ、イライラする毎日でした。

新しい文化や考え方

違う世界に触れてみたいと思い、アメリカへ勉強しに行きました。日本にいた頃ほどではありませんが、そこでも上記のような症状が続いていました。勉強をしながらもいろいろな治療を試しました。鍼灸や漢方治療はとても効果的でした。リラックスできるし、症状も軽減することが感じられました。しかし全ての症状がまた戻ってきてしまうのです。このままでは長い期間週に2回以上の治療を続けないとダメだなと感じました。時間的にも経済的にも余裕がなかった私には難しいと感じてしまいました。

勉強と臨床と教育

アメリカはAcupuncture & Integrative Medicine College, Berkeley(AIMC)という鍼灸専門職大学院で勉強しました。中医学を中心とした東洋医学を学ぶのですが、大変興味深かったのが、生徒は皆食事(食養生)にとても詳しいということでした。普段の会話の中で食事の話、また栄養に関する話をよくしていました。大学院を卒業後は開業し患者さんを診ながら、AIMCとUC Berkeley(カリフォルニア大学バークレイ校)で講師として鍼灸技術、日本鍼灸の紹介、経穴コンビネーション、オブザベーション、クリニックでのインターン指導などを6年間受け持っていました。その間生徒や患者さんから食事、栄養、サプリメントなどの質問を毎日のように聞かれました。それまで食事で身体の調子が変わるとは考えていなかったのですが、さすがに勉強せざるをえなくなりました。

Elimination Diet

 

勉強を始めてからは、とても楽しくなっていき、自分も食生活を変えてみようと考えるようになりました。最初に挑戦したのはElimination Dietという食物アレルギーを見つけ出す食事法を試してみました。すべての糖質、乳製品、グルテン、穀物を食べない生活が始まりました。詳しくはまた別の回で書きますが、この食事法を通し、私のあらゆる症状が改善しました。そして今までなかなか良くならなかった症状の根本原因を見つけ出すことができました。それからは長年苦しんでいた頭痛をはじめあらゆる症状が怖くなくなりました。その後腸内環境の修復作業をしたことで、根本原因となる食物に対し身体がかなり強くなったと実感しています。私自身の体験を通し、医食同源の意味を実感することができました。

私の鍼治療の方針(医食同源に基づく)

私の専門である鍼灸治療とアメリカで学んだ食事療法を組み合わせることで、治療効果が格段に上がることに気づきました。慢性病や病院での検査で何の異常もないが常に調子の悪い方など、食事を変えるだけで症状が好転することがよくあります。またあらゆる病気の予防になると私は考えています。少しでも多くの方に医食同源を実感して欲しいと願っています。

平成30年9月18日  川並 弘樹
URL:https://mihkokikawanami.wixsite.com/mysite

診療の最新トピックス天の理、地の利、人の和中医師 鐘良辰

秋の養生


今年の夏は猛烈な暑さがただならず長く、史上最高の記録を示しました。体温を超えることもしばしばで熱射病、熱中症で倒れた方や亡くなった方には本当にお気の毒でした。

9月に入り秋に突入しましたが、今度は例の台風の連鎖で辟易です。夏の暑さでバテバテ困憊こんぱい、気圧の変動も頻繁に起こり体調を崩しかねません。
眠れない、夢が多い、朝起きられない、やる気が出ない、イライラし食欲もない。そんなときには、思わず悲しく憂うつ気分も押し寄せ、典型的な自律神経の失調状態に陥ります。

秋の気持ちは漢字で愁です。これは寂しい、悲しい気分ですね。一方、収穫の時期でもあり、季節は正に目覚ましく移ろい変わってゆきます。それにより五臓六腑の陰と陽のバランスを崩しやすくなります。健康を維持するためにも、この陰と陽のバランスについて少し覗いて見てみませんか。

陰が虚(不足)する「陰虚の場合」は、乾燥した症状が表に来ます。
たとえば口渇、イライラ、ストレスで口内炎まで出ますし、ノイローゼ傾向も現れます。
陰虚の治療は「補陰(滋陰)」となります。くだものの梨、桃、ブドウを食べると通常は十分に陰を補充できます。症状が酷い場合は、「滋陰降火湯」などの漢方薬を使います。生薬の種類としては、麦門冬ばくもんどう沙参しゃじん百合ゆり地黄ぢおう知母ちもなどが良く使われます。

「陽虚の場合」は寒さに弱く、体の冷えが表に出ます。
手足の冷え、お腹の冷え、そして頻尿や下痢などの症状です。「補陽の食事」には山芋、サツマイモ、南瓜かぼちゃ人参にんじんなどがあり、これらの温野菜を食べることです。治療には附子ぶし桂枝けいし生姜しょうきょう、などの生薬を用います。十全大補湯や牛車腎気丸ごしゃじんきがんも良く使われ効果を発揮します。

中医学には、陰陽気血のバランスを調節するもう一つの方法があります。
それは鍼灸施術です。これは外部からの刺激として、特別の効果を発揮します。とくに院長がGold-QPDで主張する「三焦鍼法」(Sanjiao Acupuncture)は、愁いを緩和し前向き志向の元気を取り戻してくれます。さらに足三里、血海、気海を活性化することで消化機能を助けるため、健康長寿の元とも云えます。是非とも一度体験なさって下さい。

(180918)


中医学の四季養生概論


猛暑日が続くと暑邪(気温が高い)と湿邪(湿度も高い)が肺と脾を傷つけ倦怠、不眠、のど痛、腹痛、下痢などの症状が現れます。この時期はエアコンを上手に使い適切な食べ物と水分、旬の果物と野菜を食べ睡眠を確保しましょう。

さて、中医学の五臓には「肝、心、脾、肺、腎」があり「胆、小腸、胃、大腸、膀胱、子宮」は六腑に属します。
これらの臓腑は解剖学の臓器ではないことに注意を要します。西洋医学の臓器機能を超えた理論的概念です。
心は血液循環系と精神系に、肝は消化系と精神系とくにストレス機能に関与します。脾は造血と消化と栄養運搬を担い、肺は呼吸と皮膚系の生理機能を制御します。
大腸、小腸は消化吸収排泄を調節し、腎は生殖系に限らず骨、毛髪、耳、脳の機能にも波及します。

食養生の概念は古代中国の「黄帝内経」の「五穀為養、五蓄為益、五果為助、五菜為飢」に始まります。穀物、肉類、果物はそれぞれ体に“養、益、助”を為し、野菜は小腹を満たす役割があると考えたようです。

食べ物には“色香味”がありそれぞれは五臓六腑に対して特別の働きがあります。それを利用して臓腑のバランスを修正することを薬膳といいます。
良く使う材料に、クコの実、蓮の実、黒豆、大豆、小豆、粟、きび、木クラゲ、杏仁、胡桃くるみ、生姜、ネギがあります。
例えば菊花とクコの実をブレンドしたお茶は眼の健康に宜しい。蓮の実やなつめともち米で作った薬膳粥は胃腸に優しく睡眠にも良いことで知られています。

食べ物の“五味”である酸味は肝に、苦味は心に、甘味は脾に、辛味は肺に、塩辛味は腎に働くといわれる。
“五色”である青は肝に、赤は心に、白は肺に、黄は脾に黒は腎に入るという。胡麻や黒豆は腎に良く粟、黍、玄米は脾に効果的といわれる。
“陽性食品”とは体を温めるネギ、生姜、ニンニク、唐辛子、人参、南瓜、羊肉を云い、
“陰性食品”とは水、ビール、胡瓜、レタス、茄子、蟹、刺身など体を冷やす食材です。

四季養生の「春は肝を養う」の青野菜や香りある食べ物はストレスを緩和し、
「夏は脾を養う」ためには苦瓜、茄子、胡瓜など野菜が良く胃腸に負担をかけない。
「秋は肺を養う」ため乾燥を防ぐ果物(梨,ブドウ)を食べるとよい。
「冬は腎を養う」といわれ、ゴマ、キノコ類、肉類(羊、鹿肉)鍋物を食べると防寒に役立つといった意味です。

結局理想的な生活習慣は野菜、果物、穀類、キノコ類、肉類、魚貝類など栄養のあるものを摂取し好き嫌いをなくし、冷たい食べ物で六腑の陽気を失わないことです。
十分な運動と睡眠をとり平常心を保ちくよくよしないことで健康長寿に繋がるというわけです。

(180809)


猛暑を乗り切る


梅雨が終わり連日猛暑日、熱帯夜、台風の集中暴雨と大変。
さらにワールドカップで毎日寝不足、疲れで元気が出ない。ジメジメとムシムシの湿気もあり夏は過酷そのもの。
“カラダがだるい”、“ヤル気が出ない”、“食欲がない”、“風邪でのどが痛い”など、元気な皆さんも苦労することになるでしょう。
気温の上昇で冷たい飲みもの、食べもの(冷麺、アイスコーヒー、カキ氷、冷たいビール、冷奴)が多くなり、一日中冷房の中で生活します。
その結果として起こる冷房病、胃腸病、不眠症、夏バテを予防するにはまず生活習慣の見直しです。
食べもので体を冷やさないため敢えて温かいスープや常温のお茶を飲むこと、空調は高めに設定することです。
それでも体調が戻らなければ一度ご来院ください。

体質改善の漢方治療と食事療法のご相談は新宿漢方クリニックが受け付けます。
保険適用の漢方エキス剤としてはツムラ136清暑益気湯、137加味帰脾湯、41補中益気湯、98黄耆建中湯、11柴胡桂枝乾姜湯などです。
症状が酷くて改善しにくい場合はオーダーメードの漢方煎じ薬(生薬)で治療に当たります。
特に効果的漢方生薬は、藿香、夏枯草、延命草、薄荷、神曲、縮砂、紫花地丁、板蘭根、白花蛇舌草、半枝蓮、蓮肉、百合、黄精、クコの実、菊花、金銀花、紫苑、桑白皮、連翹などから選んで配合します。体質に会えば特効性が期待できます。

(180711)


夏バテの裏舞台とは


梅雨で湿度が高くジメジメ。体がだるく食欲喪失。 眩暈めまいなどを感じる人も多くなる時です。
運化(消化吸収と排泄)を司る脾胃は体内の湿(余分な水分や汚れ)で消化不良を導く。
暑さで冷たいものを摂り過ぎ脾胃を傷つけると、白や黄色の舌膩苔ぜつじたいが舌の中央領域に集中。お通じは下痢か軟便となり、肌荒れ、蕁麻疹や湿疹も見られます。風邪は治りにくくなる。

生活習慣の冷えたビールや飲み物を控え、冷房温度を緩やかに、脂っぽいもの、辛いもの、甘いものを控えましょう。

薬膳により積極的に脾胃を元気にする。
クコの実、山芋、ヨクイニン、暖かいお茶が良い。
胃腸、皮膚、メンタル症状があれば、清署益気湯、温清飲、六君子湯、補中益気湯が良い。

体のアンバランスを整える最善の方法はオーダメートの漢方煎じ薬。
生薬例えば、人参、黄耆、蒼朮、藿香、神麹、薄荷、蓮肉、茯苓、竜胆草が特効性を示す。

それから鍼で腎と脾胃の経絡ツボを刺激すると早く効果が発揮。
三陰交、足三里、氣海、血海、天枢、中脘などのツボがベストで、とくに脾胃の中焦刺激(気海)と下焦の足三里は夏バテ用にすばらしく有効で、その代表が実は三焦鍼法です。

(180626)


この暑さが冷え症を招く


いよいよ夏本番。
電車、オフィス、スーパー、デパートは冷房が効き過ぎ、お冷、ビール、アイスクリームと飲食物も全て極冷えのサービスです。
一方、太陽と外の熱気はまるで耐え難い修行です。
そこに梅雨空が加わって御覧なさい。一挙に体に異変が来ます。

疲労、倦怠、頭痛、鼻水の風邪症状。
食欲不振、下痢の消化器症状、そしてイライラ、肩こり、不眠の連鎖反応となります。

健康は陽気の産物。
体温・血流をサポートする陽気、この陽気が強い冷房と冷えた飲食物で奪い取られます。
陽気不足(陽虚)こそ上記の不定愁訴や自律神経失調症の原因なのです。

陽虚の予防改善(補陽)は、緩めの冷房と冷食材の節制。
さらに温かい食材(ネギ、生姜、暖かいお茶)を摂り、運動・入浴でその効果を高めます。

この生活改善で治らない頑固な冷え症には漢方・鍼灸の出番。
1)補陽(腎、脾を温める)の生薬には:修治附子、桂枝、当帰、生姜、
2)胃腸の不調には:補中益気湯、
3)食欲不振、吐き気には:半夏瀉心湯、二陳湯、藿香正気散、
4)肩こり、頭痛には:桂枝茯苓丸加ヨクイニン湯、
5)生理痛、腰痛には:当帰芍薬散、牛車腎気丸がお奨めです。
6)頑固な自律神経失調には:三焦鍼法(外関、血海、足三里、気海、中脘、膻中)。
7)灸のツボには:足三里、三陰交、血海、気海、関元、天枢などを選びます。

夏の冷え症は理由が明白。
原因排除を前提に漢方・鍼灸の治療は、理論的にも実際上も適切な対処法です。

(180522)


男にも更年期障害があります


更年期障害と言えば生理がなくなるころの女性。実は40歳後半から50代男性にもある。
イライラ・のぼせ・汗かき・だるい・トイレが近く尿漏れが不安で不眠となる。そのため昼は集中力に乏しく頭痛・めまい・食欲不振・便秘・下痢を繰り返す。検査では異常なし。自律神経失調症と云われ睡眠薬、安定剤、総合ビタミン剤など服用しても改善しない。 生命エネルギーの源である「精」を貯える「腎」ですが、女性の腎は35歳、男性は40歳で頂点、女性は49歳で男性は56歳で更年期となります。
そのとき泌尿生殖器、ホルモン、カルシウム代謝、免疫機能が低下し貯えた腎精が減少し体力・性機能が衰え脱毛、排尿トラブルといった症状が増大します。
口渇、不眠、物忘れ、集中力低下、不安、怒りやすい、動悸、発汗、息切れ、頻尿などは肝腎両虚、肝心火旺に相当します(五臓弁証)。治療は滋補肝腎、(補腎の六味地黄丸)、疎肝解うつ(疎肝の柴胡加竜骨牡蛎湯)さらに自律神経安定の加味帰脾湯、抑肝散加陳皮半夏などが最適です。

当クリニックの症例:50代男性
尿の出が悪く残尿感、足の冷え、こむら返りで、反対に上半身が熱く汗をかき易い。腰痛、不安感、疲労感、イライラがあり口内炎も出現する。
この治療は鍼(三焦鍼法)とツムラ漢方エキス(牛車腎気丸)で開始。1ヶ月後に冷え症が少なくなり集中力と体力が回復し口内炎がかなり消失した。しかし排尿、尿漏れが治らないので補腎理気疎肝(腎を補いストレス発散)のために26種類の生薬(重さ約70g)を処方した。その結果、症状は全体的に改善し現在に至る。
新漢煎2号(約40g)=抗加齢・抗認知症の凝縮生薬も好評提供中です。

(180501)


慢性難治性湿疹の漢方治療


30歳代 女性 
主訴:過去3年来、顔に難治性湿疹が繰り返し発症。血液検査で異常なし。
美容外科で塗布薬(ニゾラール、ロゼックス)やサプリ、ビタミン剤を使用したが全く効果なし。
初診:写真のように口と鼻周囲、頬に赤いニキビ様吹き出物。かなりかゆく浮腫みも酷い。
舌診スキャン:むくみがひどい。
煎じ薬と漢方塗り薬(ステロイドを含まない)を使用した結果、軽快した。
口の周りの湿疹は代謝に関わる脾が弱いため代謝機能が遅れアルコールが肝胆に負担をかけ、ストレスが口内炎と湿疹発生に関与し、炎症のためかゆみと赤みが出現した。治療は生薬26種類(76g/日)の煎じ薬と漢方の塗薬を応用した。清熱解毒、健脾阹湿で脾を活性化し代謝を促し、老廃物の解毒により皮膚炎を消失させた。2週間後の再診時には湿疹の8割とかゆみが消失。体質改善のため引き続き煎じ薬を2週間継続し体調も改善した。体質改善のため少しずつ減薬し現在も服用中で経過を観察している。

(180501)


春の悩みは心(しん)と肝(かん)(イライラ・不安・不眠・うつ)
その解決には漢方と鍼灸が第一選択です


春三月、厳しい冬から解放され植物が芽を吹き、花を咲かせる。冬眠から目覚めた動物は元気で野生の表情を現わします。わたしたちは如何でしょうか? 大きな寒暖の差と激しい風もあり、うつ、不眠、イライラから自律神経失調症がでてきて痴漢や自殺そして殺人、人身事故など異常なニュースでにぎわいます。

春のメンタル異常は中医学で
樹木の枝と葉は強い風に煽られ揺れ、人間も感情的に煽られ不安定になります。心の落ち着きを失うのが特徴で、中国にはこれらに対し古代から興味深い表現があります。 桃花痴(色きちがいの痴漢)、瘋病(統合失調症)、癲癇(気持ちが落ち着かず失神発作)、梅核気(喉になにか詰まった違和感)、奔豚病(腹部の動悸が上下に動く)、鬱症(落ち込み)などは春に発症するいわゆる4月病や5月病に相当します。 これらの症状を理解するのが難しいため、医師は精神安定剤を基本とした治療をします。しかしなかなか理想的な効果が得られず重症化すると治療はお手上げ状態となります。

中医学の症状分析(弁証)で治療(論治)が決まる
症状 弁証 論治(主生薬)
心肝血虚

ストレスで不眠

養心(動悸を抑える)
疎肝理気(気のめぐり改善、精神安定)

牛黄、冬虫夏草

肝脾不和

食欲不振、胃痛、吐き気

調和肝脾(胃腸機能の回復)

陳皮、半夏

肝陽上亢

イライラ、怒りっぽい

重鎮安神(気持ちの落ち着きで不眠解消)

竜骨、牡蠣

肝風内動

めまい、ふらふら、頭痛など重症状態

潤燥阹風(五臓六腑を潤し精神安定化)

防風、天麻

  1. 症状分析(弁証)

    春に多くなる症状は中医学で以下の様に分析(弁証)されます。
    ストレスで不眠の状態(心肝血虚)<しんかんけっきょ>
    食欲不振、胃痛、吐き気(肝脾不和)<かんぴふわ>
    怒りっぽい(肝陽上亢)<かんようじょうこう>
    めまい、ふらふら、頭痛など重症状態(肝風内動)<かんふうないどう>

  2. 治療法(論治)

    それぞれ、疎肝理気(気のめぐりを改善し精神を安定させる)、養心(動悸を抑える)、調和肝脾(胃腸機能の回復を図る)、重鎮安神(気持ちの落ち着きで不眠を解消する)、潤燥阹風(五臓六腑を潤し精神の安定化を図る)という名目で、処方に軽重をつけた治療となります。

  3. ベストの弁証論治は生薬

    生薬の種類は防風(砂漠の木)、柴胡、小麦、大棗、竜骨、牡蛎、酸棗仁、龍眼肉、木香、陳皮、半夏、牛黄、冬虫夏草などがあります(生薬についてはこちら)。患者さんの体質と虚証の程度に合わせ重量に軽重を付けたオーダーメード煎じ薬となります。とくに症状が重い方には最も効果がでますが副作用の心配はほとんどありません。体質改善の目安は2、3ヶ月となります。悩みを抱えた多くの方たちが治り、感謝されています。

  4. 基本養生刺鍼として三焦鍼法

    三焦鍼法は当初認知症に特化して発展させました。経験を積むと、その効果は全身の体質改善やメンタル健全化に役立つことを確認しました(6月のセミナー講演)。本来の益気調血・扶本培元の体質改善に加え、たとえば花粉症であれば迎香、太陽など関連ツボを応用することになります。漢方と鍼の相乗効果は聞きしに勝るものがあるので、是非ともメンタル不安を改善してください。 

(180326)


花粉の季節到来には新漢煎1号を!


花粉症とは
花粉が原因抗原となって起こるアレルギー疾患です。

西洋医学での花粉症対策
点眼薬や点鼻薬などの対症療法では、体質改善等の根本的効果は期待できません。
それらの薬の副作用で頭がボーとし、眠くなったりします。

漢方治療の説明(弁証)
漢方治療における、花粉症の弁証(説明)は「外感風寒、内停寒飲」とされます。
花粉症の症状は、臓腑(五臓六腑)の肺に関する七竅(7つの孔;鼻、耳、目、口)に症状が現れます。

新漢煎1号のご提供
花粉症やアレルギー治療薬として、宿方クリニックじ薬、新漢煎1号を特別処方と破格の経費でご提供いたします(400円/日)。
ツムラ19番小青竜湯で効果のない方にお勧めです。

これらの漢方薬には即効性があり一ヶ月の治療で体質改善し花粉症の症状を抑えます。
しかも、漢方薬には副作用がほとんどありません。
体質改善されれば、来年の花粉症発症も抑えられますので、花粉症の症状を抑えるのではなく、花粉症を根本的に治したいのであれば、漢方がお勧めです。

(180223)

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