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生薬とは

生薬(煎じ薬)の成分、特徴、おすすめしたい病状、生薬の煎じ方、生薬についてのよくあるQ&A、代表的な生薬と効果についてご紹介いたします。

生薬生薬

生薬(煎じ薬)イメージ生薬(煎じ薬)とは

生(なま)の原材料を煎じて飲む漢方薬のことです(便利な自動煎じ器があります)。

成分

天然の植物、鉱物、動物由来の材質からなり、体内に吸収されると人体を構成する要素になります。つまり食物の一種ともいえます(健康食品に類似する薬剤)。
科学的に加工された化学薬品と異なり、人工産物は混入しておりません。そのため体に対し類いまれな活性を発揮し、体調を調整します。

特徴

漢方薬には保険適用の製剤もあり、それなりに有益です。しかし煎じたコーヒーがインスタントコーヒーと違うように、煎じ薬は独特の味と効能を発揮します。
体に優しい芳醇な成分が速やかに体に吸収されます。
個人の症状と体質に合わせた、その人専用のオーダーメイド調合となります。
西洋医学で難病と診断され治療ができない病態でも、中医学的漢方による治療法で必ず活路を見出すことができます。体外からの鍼灸施術を加えると、格段の治療効果が期待されます。

薬局処方との比較

薬局でも生薬煎じ薬の処方は可能です。しかし一般にその種類と量に制限があります。当院では必要に応じ、種類も量も自由かつ適切に決定し病状回復を早める努力をいたします。

生薬(煎じ薬)イメージこんな方に生薬がオススメです

お奨めしたい病状

・長期にわたる疾患で悩んでおられる方
・いくつかの病院・クリニックで見てもらったが改善しない方
・たくさんの不調を体中にかかえるので、体質改善を望む方

生薬(煎じ薬)イメージ生薬の煎じ方

ティーバッグに収められた薬草は、煎じて煮出す必要があります。初めて飲まれる方は、下記をお読みください。

お鍋の場合

1.水道水600mlをお鍋に入れ、一日分の生薬を袋のまま加え水に浸す(約30分)。
2.沸騰するまで中火にする。
3.沸騰したら弱火で30分煎じ、水が半分くらいになるようにする(減りすぎた場合は水を足す)。
4.約300mlになった液を2等分し、朝と晩の原則食前に飲む。
5.飲むときは温めて飲む。

自動煎じ器の場合:当クリニックでも手に入ります

1.煎じ器の容器に水を600ml入れ、一日分の生薬一袋を加える。
2.強火で時間を30分に設定してスタートボタンを押す。
3.終了のチャイムがなり、できあがったら、袋を取り出しよく絞る。約300mlになった液を2つに分け、朝晩食事前に飲む。
4.飲むときは暖めて飲む。

生薬(煎じ薬)イメージ生薬のQ&A

Q.生薬はいつ飲めば良いですか?

A.特に厳密な規制はございません。吸収の良い食前がお勧めです。

Q.珈琲を飲んでもかまいませんか?

A.生薬を飲む直前を避ければ、珈琲やお茶などを飲んでもかまいません。

Q.健康保険は使えますか?

A.健康保険で使用できる生薬は種類と量に大きな制限があります。当院では自由診療により、ご本人の病状と体質に合わせた適量を選択しております。

Q.どのくらいの期間飲めば良いですか?

A.病状と回復力により個人差が大きいのが現状です。基本的には約3ヶ月を目安としております。

Q.生薬の副作用はありますか?

A.漢方薬には副作用がないと思いがちです。生薬も含めどんな外来物質でも体内に入れば異物となります。ときに下痢傾向などがでることもあり、瞑眩現象と言われます。 服用法をかえることで調整できますのでご連絡ください。それ以外に通常では大きな副作用はありません。

生薬(煎じ薬)イメージ代表的な生薬と効果

生薬(煎じ薬)イメージ

各生薬の説明は以下の順になっております。

  1. 生薬名称
  2. ヨミガナ
  3. 生薬の説明
  4. 症状と効果
甘草
カンゾウ
正倉院にもある甘味料
鎮咳、鎮痛、健康胃・消化剤
大枣
タイソウ
ナツメの実
利尿、関節炎、腰痛
タイソウ
枸杞子
クコシ
クコの実
免疫増強、脂質血糖代謝改善
クコシ
半夏
ハンゲ
夏至から半夏の頃に生える
健胃消化薬、鎮咳、去痰
芍药
シャクヤク
花の宰相(花相)、牡丹(花王)
抗炎、弛緩、鎮静、鎮痛、鎮痙
シャクヤク
桂皮
ケイヒ
ニッケイ樹皮、ミイラの防腐剤
風邪、消炎、保健強壮、婦人薬
陈皮
チンピ
温州ミカンの皮
健胃、利尿、鎮咳、去痰
白朮
ビャクジュツ
オケラの根茎
利尿、健胃、浮腫、腎機能改善
人参
ニンジン
対馬藩経由で輸入、吉宗国産化
強精、健胃整腸、鎮吐、止瀉
人参
当帰
トウキ
この薬草で当たり(妊娠し)夫の下に帰った
強壮、婦人病、鎮痛、補血
当帰
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