WE-MEZ(west-east medicine seminar)の報告
未病大全:メンタル疾患について
未病のグループで最大の地位を占めるのはメンタル疾患。
人類発祥以来の宗教的秘儀(幻覚や催眠効果)で病的メンタル状況が出現。
うつ病、統合失調症は肉体的異常を伴わず、これらも典型的未病と云える。
異常なメンタル活動を脳神経細胞とその伝達物質の異常だけに帰すことは出来ない。
注目すべきは、陰陽五行でいう五臓六腑と精神との関係とくに 肝、心、腎、肺、脾の精気の動きで理路整然とした説明が納得できるから面白い。
注目点
1) 半合成幻覚剤LSDの発見「Lysergsäurediethylamid」は脳機能研究の出発点。
2) メンタル疾患に対する中医学漢方治療は西洋医学の欠陥を補完する。
3) 医師から見たメンタル疾患の中医学漢方・鍼灸についての辛口のコメント。
川並講演省略版.pdf 黒川講演省略版.pdf 鐘講演省略版 .pdf
日程:平成30年6月17日(日)(当クリニック受付にご連絡ください)
場所:新宿区新宿1丁目29-8 公衛ビル(当クリニックビル/1F会議室)
話題:未病大全(メンタル疾患について)
〔目的と対象受講者〕
当セミナーは、一般の方さらにその他の医療スペシャリストを対象に立案しております。漢方と鍼灸にぐっと親しんで頂けると思います。さらに、病気への取り組み方が広がるため、高齢社会での貢献度が格段に向上します。
〔今年度の課題「未病大全」は全4回〕
面白さと難しさを理解して頂くため中医学予習(事前授業)をお願い中(Emailで送信)。
今年度のサブタイトル:
第9回3月18日(日) 未病の定義・診断・予防・治療(報告済み)
第10回6月17日(日) 未病とメンタル疾患 (懇親会予定)
第11回9月9日(日) 未病とがん、認知症について
第12回12月16日(日)未病と難病について (懇親会予定)
予習:中医学をもう少し理解するために予習のお勧めです
予習1:
精神障害の診断には生物学的指標(検査)は存在しない。
つまり未病状態を示唆する。未病の間隙を縫って製薬会社は、製品として出来た薬物を販売するために新病名を提示しそれに精神科専門医が追従しているともみなせる。メンタル疾患には決定的な治療法も無いのです。
東西の関係資料2点を提示します。興味のある方は目次だけでもご覧ください。
精神科は、専門医もその病態研究に苦労しているのが明らかです。
ここで提案 ⇒ メンタルな動きを五臓六腑で解釈する中医学的理論が役立ちます。
中医学的に、三焦鍼法と三焦漢方(新漢煎2号)の組み合わせが好結果を生みます。
第9回セミナーの報告
参加者:30名
鍼灸師(Gold-QPDを含む)、薬剤師、学生、一般市民の諸氏に加え、福生吉裕先生(未病システム学会会長)、㈱シルクバイオ研究所社長、C2B International社長、㈱カンナート専務取締役ほかの参加で会議室は満席となりました。質疑応答も活発でした。
演者:黒川胤臣、鐘良辰、川並汪一
注目点:
- 福生先生によると、「未病」はグループにより多少とも異なる定義を採用している。
- 新宿漢方クリニックの定義
「気血陰陽の虚証状態」であるため標(症状)を分析(弁証)することで治療法(論治)を見出すことが必ず出来る。これが当医院での特徴であることを説明。
- 今回の東西融合医療セミナーでの結論
「未病は一つの病態であり、その出現を予防することで健康維持ができる。」
- 次回以降(6月,9月,12月)次の各論について討議します。
6月予定「実際の未病症例とくにメンタル疾患の検討」
9月予定「がんと認知症と未病について」
12月予定「難病の東西医療の考え方の違い」
今回の参加希望者には、予習用未病概説と中医学の学び方についてメール発信しました。6月のセミナーも同様の事前配信により予習(mooc方式)することを期待します。
参加を希望する方は、お早めにkawanami@nms.ac.jp(川並院長)にご連絡ください。
お問い合わせやお申し込みは当クリニックにて承ります。
3月18日の東西融合医療セミナーの課題
「[ 未病:その真の定義 ] 西洋医学と東洋医学の定義は大きく異なる」
・西洋医学の定義は「病気と健康の狭間」、診断が決まらず治療が出来ない。
・中医学では、「気血陰陽のバランス失調(虚証)」とみなせる。
・問診、舌診、視診、脈診を介し弁証論治により養生・治療法が決まる。
・実際の症例と実際の対策を紹介。
・中医学漢方の用語に関しては予習しておくことが望ましい。
日時:3月18日(日)10:00~12:00
会場:日本公衆衛生協会ビル(公衛ビル)3階 新宿漢方クリニック
上記神経疾患と鍼灸漢方治療について触れる内容です。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
セミナー参加ご希望の方は「平成30年度 東西融合セミナー申し込み用紙.pdf」をプリントアウトの後、必要事項を明記の上、FAX願います。
融合医療同士会に入会される方は、「融合医療同士会(個人)入会申込書.pdf」をプリントアウトの後、必要事項を明記の上、FAX願います。
平成30年度 東西融合セミナー申し込み用紙.pdf 平成30年度 東西融合医療セミナー年間予定.pdf 融合医療同志会(個人)入会申込書.pdf
お問い合わせやお申し込みは当クリニックにて承ります。
9月24日の東西融合医療セミナーの課題
「頚肩腕症候群の対処法 注目点について」
・WHO推奨の鍼が第一の選択肢(整形外科との比較)
・鍼灸治療でも難しいときはメンタル疾患の存在を考慮
・隠れた神経症やうつに対し三焦鍼法と漢方治療で補填する
日時:9月24日(日)10:00~12:00
会場:日本公衆衛生協会ビル(公衛ビル)1階 会議室
上記神経疾患と鍼灸漢方治療について触れる内容です。
ご興味のある方はぜひご参加ください。
東西融合医療セミナー第7回開催の趣旨.pdf 平成29年度 東西融合セミナー申し込み用紙.pdf 東西融合医療同志会設立の趣旨.pdf
院長が会長を務める一般社団法人老人病研究会は、第9回認知症Gold-QPD育成講座の反転授業を開催しました。
1.ブロンズコース:東京都文京区向丘 日本医科大学同窓会橘桜会館にて
2.一般公開講座セミナー:韓景献理論と実技、中村真通、新田敏正諸氏による講演
ブロンズコースで河原保裕先生が捻転法の指導
ブロンズコースで韓景献先生が実技指導
一般公開講座セミナーの講演
症例報告についての討論
「腰痛」
明鏡止水庵(長谷川雄三).pdf 腰痛に対する漢方治療(鐘良辰).pdf 西洋医学の手法など(川並汪一).pdf
詳細はお電話ください。
3月26日の討論テーマ
「アルツハイマー型認知症2例の紹介」
○80歳台 画家 もの忘れとやる気の消失、高血圧
http://tcm-kampo.com/medical_03.html
認知症治療例のご紹介を参照してください。
○70歳台 主婦 もの忘れ、不安、言葉が出ない、母と姉が認知症
レンドルミンを20年来服用、もの忘れのため精神科で精密検査
「アルツハイマー病といわれた。」認知症への不安感がさらに増大。
上記2症例について認知症の医学的な分析、一般の認知症薬、三焦鍼法の効果、漢方薬の効能などについて話題提供があります。
自由討議の時間を設けます。同じような症例体験について話し合いましょう。楽しみにしております。
東西融合医療セミナー第1回ポスター.pdf 平成29年度 東西融合医療セミナーの日程.pdf 平成29年度 東西融合セミナー申し込み用紙.pdf