医師自身による中医学 Herbal Medicine(漢方)とAcupuncture(鍼灸)

(診療科目)内科、心療内科、
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アレルギー性皮膚疾患

66歳女性、ピロリ菌除菌薬による薬疹 (武蔵小杉病院 安齋眞一 荻田あずさ)

概要

ピロリ菌除菌目的で、ランサップ800を7日間内服し、その翌日に全身に赤みが出現した。
これまでアレルギー歴なし。

初診時現症

顔面、頚部、躯幹、四肢に浮腫性の紅斑(赤み)がある(図3、4)。かゆみもある。

主な検査所見など

診断と疾患概念:
診断:ランサップに含まれるアモキシシリンによる薬疹(多形紅斑型)
ランサップ800はアモキシシリン、ランソプラゾール、クラリスロマイシンの組み合わせ製剤で、ピロリ菌除菌目的で7日間処方されることが多くなっています。それに伴い、ランサップの薬疹の報告も増えており、注意が必要です。
原因薬剤としてはアモキシシリンがもっとも多く、ランソプラゾールも原因となることがあります。
ランサップによる薬疹の特徴として、内服7日間終了して数日後に皮疹が出現するなど、内服開始から皮疹出現までの期間が長いことが特徴です(内服開始9日前後が多い)。また
被疑薬の検査であるパッチスクラッチテストで陽性になるケースも多いです(図5)。
パッチスクラッチテストとは被疑薬を皮膚に貼り、貼った部位が赤く反応するかを判断する検査で、薬剤アレルギー診断にとても有用な検査です。

診断と鑑別診断

治療方針

治療方針:
治療は被疑薬の中止、ステロイド内服、ステロイド外用などがあります。
予防策として、暖房器具を肌に近くに設置しないことです。 治療はあかみ、かゆみに対し、ステロイド外用や抗アレルギー薬内服が有用です。 色素沈着にはビタミンC内服も効果的です。潰瘍もあれば、潰瘍治療も併用します。

治療経過の総括と解説

アドバイス:
治療終了後は可能な限り、被疑薬を検査しましょう。ランサップの3剤は今後再使用される可能性の多い薬剤なので、3剤のうちどれが原因だったか、アレルギーを特定しておくことが重要です。

参考文献