医師自身による中医学 Herbal Medicine(漢方)とAcupuncture(鍼灸)

(診療科目)内科、心療内科、
 漢方内科、老年内科

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アレルギー性皮膚疾患

86歳男性。温熱性紅斑 (武蔵小杉病院 安齋眞一 荻田あづさ)

概要

冬場の間、温風の出る暖房器具を足元に置いていた。徐々に右下腿に紫紅色斑が出現し、痛みを伴ってきたため、2月に当院皮膚科外来を受診した。

初診時現症

右下腿に網目状の紫紅色斑(紫紅色の赤み)があり、痂皮(かさぶた)や潰瘍(皮膚欠損)を伴う。痛みもある。冬場は同部近くに、暖房器具を設置していた。(図2)

主な検査所見など

診断と疾患概念:
診断:温熱性紅斑(いわゆる ひだこ)
熱傷(やけど)をおこすエネルギーよりわずかに低い熱エネルギーに長期時間、あるいは反復して暴露されることにより生ずる、紫紅色の網状皮斑(網目状の赤み)です。痂皮(かさぶた)や潰瘍(皮膚欠損)、痛み、かゆみも伴うこともあります。暴露された経過が長いと網目状の色素沈着が残すようになります。

診断と鑑別診断

治療方針

治療:
予防策として、暖房器具を肌に近くに設置しないことです。
治療はあかみ、かゆみに対し、ステロイド外用や抗アレルギー薬内服が有用です。
色素沈着にはビタミンC内服も効果的です。潰瘍もあれば、潰瘍治療も併用します。

治療経過の総括と解説

アドバイス:
色素沈着は残存しやすいため、早期発見治療が好ましいです。これは物理的な刺激によるもので誰にでも生じますので、局所の過度の温熱暴露は避け、部屋全体の加温、加湿を心がけましょう。

参考文献