医師自身による中医学 Herbal Medicine(漢方)とAcupuncture(鍼灸)

(診療科目)内科、心療内科、
 漢方内科、老年内科

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アレルギー性皮膚疾患  

16歳女性。湿布剤による光アレルギー性接触皮膚炎 (武蔵小杉病院 安齋眞一 荻田あづさ)

概要

スケートの選手。2週間前に、祖母からもらった湿布(モーラス○Rテープ)を両下腿に貼っていた。湿布は外していたが、真夏の日光に当たることが多かった。その後両下腿に強いかゆみを伴う赤みが出現したため、当院皮膚科外来を受診した。

初診時現症

両下腿後面に湿布の形状にそって浮腫性紅斑(赤み)があり、強いかゆみを伴う(図1)

主な検査所見など

診断と疾患概念:
診断:モーラス○Rテープに含まれたケトプロフェンによる光アレルギー性接触皮膚炎
湿布使用中止後、長期間薬剤が皮膚内に残存し、日光暴露で症状が出現する光接触皮膚炎によるアレルギーです。湿布との接触を断った後でも光線過敏状態は持続しますので、徹底した遮光が必要です。症状は湿布を貼った部位に一致して、境界明瞭な赤みが出現します。全身にかゆみのある紅斑が二次的に出てくることもあります。
特徴的な臨床症状なので診断は容易ですが、ご高齢の方だと使用歴を忘れていらっしゃるケースも多いのが現状です。
鑑別:湿布剤に含まれる樹脂性粘着剤による接触皮膚炎の可能性もあります。他の湿布剤でもかぶれるなら、湿布に含有する各成分を検査してもらうとよいと思います。皮膚科、アレルギー科に受診しましょう。

診断と鑑別診断

治療、予防:
ケトプロフェン含有湿布剤を使用した場合は、包帯などを巻いて使用後約1ヶ月間は遮光を徹底しましょう。
治療は紅斑、かゆみに対し、ステロイド外用やステロイド内服、抗アレルギー薬内服が効きますので、我慢しないで皮膚科に受診しましょう。

治療方針

治療経過の総括と解説

アドバイス:
湿布剤は他人に処方されたものを譲り受けることも多く、添付文書上の遮光指導が見逃されやすので、流用は避けましょう。

参考文献