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光源氏(モデル藤原道長)は糖尿病でインポテンツ(?)だったかも

栄華と美食飽食をつくした平安貴族の中でも。とくに光源氏のモデルとして知られる藤原道長は、記録に残る糖尿病患者の第一号である。彼は「日夜を問わず水を飲み、口は乾いて力無し、但し食が減ぜず」とあり、その後眼の合併症が出現した。 「紫式部日記絵詞」によると、肥満の道長は権力闘争で強いストレスにさらされ過度の飲酒、運動不足があったようである。藤原実資の日記『少右記』で、道長は藤原実資に「なんじの顔がよくみえぬ」と訴えており糖尿病性網膜症を裏打ちしている。また、狭心症発作のため僧侶たちが病魔退散の祈祷を行っている。さらに晩年、背中に大きな難治性化膿性のおできができこれがもとで敗血症に陥ったらしい。最期はかれの手と多くの菩薩像との間に五彩の糸をむすび、往生をとなえながら死出の旅路に立った(61歳)。当時糖尿病は飲水病と呼ばれ、道長の伯父伊尹(いただれ)長兄道隆、甥の伊周(これちか)らも飲水病で亡くなったので 道長は糖尿病家系のメンバーであったといえる。

この頃に建立された有名な建築が平等院鳳凰堂である。平等院は元々、嵯峨天皇の皇子であった源融(みなもとのとおる)の別荘だったものを藤原道長が購入した。

        

「糖尿病は三焦の消」消渇の病といわれる。

最初は口渇と多飲から始まるので部位分けとしての三焦と同様に考えられる。上焦は心肺、中焦は脾胃、下焦は腎と関係し、上消は肺消、中消は脾消・胃消、下消は腎消、すなわち肺陰虚、脾陰虚、胃陰虚、腎陰虚と捉えることも出来る。

糖尿病の漢方治療

治療としては、身体の陰分を補うとしても、精や血ではなく、水が不足している状態なので水分の虚に対しては、水を補給しないといけないが、出て行ってしまう消渇はかなり難しい疾患になります。  水の生成は脾が行い、水の循環は肺が関わり、水の排泄は腎が行うので、この3臓の機能を高めていくことになる。水の通路は三焦、水が溜められているのが膀胱なのでこの2腑も治療で加えていくことが必要です。   消渇とか飲水病といわれ,江戸時代に本間棗軒(玄調)の《内科秘録》が最も詳しい。 “「消渇(しょうかつ)」特徴的な肺・脾・腎の症状 「上消(じょうしょう)(軽度・肺の症状)」口が渇き多飲になる、 「中消(ちゅうしょう)(中度・胃の症状)」食欲が過剰で多食になる、 「下消(げしょう)(重度・腎の症状)」尿量が異常に多くなる三消に区別、 約千年前からそれぞれに応じた治療が行われてきました。

牛車腎気丸は、八味地黄丸に牛膝と車前子を加えた特に神経障害のしびれに有効である。メコバラミンとの比較試験においても有意に高い改善効果を示し、中でも血糖コントロールが良好で肥満でない高齢者に有効例が多い。  しびれなどの自覚症状に対しては、投与開始から2~4週間で効果を判断します。自覚症状に現れない腎症などに用いる場合は数カ月後の尿検査所見で判定し改善がなければ中止する。

糖尿病治療における漢方の今後

 

牛車腎気丸にみられる多彩な薬理作用は、証が合えば漢方薬1剤で西洋薬数剤分の作用に相当するので、医療経済的にも注目される。糖尿病に対する漢方薬の効果は徐々にエビデンスが蓄積されつつあり、有効性のさらなる解明が期待される。

糖尿病は紀元前15世紀にエジプトのパピルスに記載

その後紀元2世紀頃に「ディアベテスは不思議な病気で、肉や手足が尿の中に溶けだしてしまう。その後18世紀になって尿中に糖が増えていることが証明され、メリトス(はちみつ)を古来のディアベテスに付け ディアベテス・メリトス(糖尿病はその日本語訳)と名付けられた。 東洋では紀元前10世紀頃インドでススルタ大医典に糖尿病症状が記述されている。 黄帝内経の「素問」(Q&A)、「霊枢」(鍼)や「金匱方論」には糖尿病として "消渇"と"多尿"が記されている。 のどが乾き皮膚や粘膜が乾燥し、水をたくさん飲み多尿となる。よく食べるが、食べても痩せるということも書かれています。 糖尿病の尿糖やインポテンスなどについてについては外台秘要(752)に記述されている。 「千金方」(65)には"腎虚"という言葉がみられる。